remote.it が提供する CLI をダウンロードして指定の場所に配置し、インストールコマンドを実行します。
1. ソフトウェアの入手
remote.itのダウンロードページにアクセスし、ご利用の「Platform」および「CLI」でフィルターして該当プラットフォームのソフトウェアをダウンロードします。
CLI はプラットフォームやCPUアーキテクチャごとにご用意があります。ご利用の環境に互換性のあるソフトウェアをご確認ください。
https://www.remote.it/download-list
2. ソフトウェアのインストール
ソフトウェアのインストール方法は各OSごとに異なりますが、本ガイドでは Ubuntu 22.04 LTS での実行例を説明します。(その他のプラットフォームについて留意点がある場合、注釈として記載します。)
※インストール作業の前にデバイスがインターネットへアクセス可能なことをご確認ください。デバイスがインターネットへアクセスできない場合、インストールができません。
1) 入手した CLI の実行ファイルを、コマンド実行パスが通っているディレクトリ等へコピーし、”remoteit“ というファイル名に名前を変更します。
sudo cp ./remoteit.aarch64-linux /usr/bin/remoteit
コピー先ディレクトリ例:
-
- Windows : C:¥Program Files¥remoteit
- macOS : /usr/local/bin
- Linux : /usr/bin
※ SELinux を有効にしている Linux 環境では、mv コマンドを使ってファイルを移動した場合に正しく動作しない場合があります。cp コマンドでファイルをコピーすることを推奨します。
※ 以下、各remoteitコマンドは管理者権限で実行してください。
2) 実行権限を付与します。(Windows環境では不要です。)
sudo chmod +x /usr/bin/remoteit
3) “remoteit version” コマンドを使用し、CLIのバージョンを確認します。(本手順では v3.0.33 を使用しています。)
sudo remoteit version
3.0.33
4) “/usr/bin/” ディレクトリへ移動します。
※ 次の手順5のみ、“/usr/bin/” ディレクトリ上で実施する必要があります。
手順6以降は作業ディレクトリ位置は問いません。
cd /usr/bin/
5) ”remoteit agent install” コマンドを使用し、remote.it のプロセスを自動実行させる為のシステム
サービス、および関連バイナリをインストールします。
これにより、”it.remote.cli” というサービスがシステムに登録されます。
※ 最新のバイナリを取得するため、インターネットへアクセスできる必要があります。
sudo remoteit agent install
✓ Agent installed and started successfully
6) 各種バイナリがインストールされたことを確認します。
ls -al /usr/bin/ |grep -e remoteit -e connectd -e muxer
-rwxr-xr-x 1 root root 209024 May 18 05:36 connectd
-rwxr-xr-x 1 root root 6723 May 18 05:36 connectd_task_notify
-rwxr-xr-x 1 root root 42920 May 18 05:36 demuxer
-rwxr-xr-x 1 root root 34728 May 18 05:36 muxer
-rwxr-xr-x 1 root root 3320460 May 18 05:32 remoteit
-rwxr-xr-x 1 root root 6723 May 18 05:36 remoteit_scripting
3. サインイン
1) ”remoteit signin” コマンドを使用して、remote.it アカウントでサインインします。
sudo remoteit signin
Username: jpdemo@remote.it
Password:
✓ SIGNIN in progress ...
✓ NEXT-ACTION: run 'remoteit register' to register this device into your remote.it account
2) “remoteit status” コマンドを使用し、サインインできたことを確認します。
”owner”にサインインしたアカウント名が確認できれば問題なくサインインできています。
sudo remoteit status
✓ Fetching status
owner: jpdemo@remote.it, deviceRegistered: false, services: 0, connections: 0
以上で CLI を使用する準備は完了です。