remote.it デスクトップアプリを使用し、remote.itアカウントに登録されている他のデバイスへ
P2P接続またはProxy接続を行う手順を説明します。
1. 接続の開始
1) デスクトップアプリを実行し、remote.itアカウントでサインインします。
2)「Devices」メニューをクリックすると、サインインしたremote.itアカウントに登録されたデバイスのリスト(Webポータルのリストと同一のものです)が表示されますので、接続したいデバイスをクリックします。
3) デバイスに登録されているサービスのリストが中央に表示されます。
接続したいサービスをクリックします。
4) 右ペインにクリックしたサービスの詳細が表示されます。
[ADD TO NETWORK] ボタンをクリックします。
5) ADDRESS に接続先のアドレスとポート番号が表示され、ボタンが [REMOVE FROM NETWORK] に変わったら接続準備完了です。
※ [REMOVE FROM NETWORK] ボタンの上に、アドレスとポート番号が表示されます。(この手順の例では demo-envy-win10-windows-rdp.at.remote.it:33000 です。)実際に接続に使うアプリ(例 リモートデスクトップアプリ)にはこのアドレスとポート番号を宛先として指定します。
6) 一度接続を開始したサービスは「Network」メニューでも確認することができます。
※ バージョン 3.0.2 以降から、イニシエーター接続にオンデマンド接続が実装されました。
これにより、接続を追加した直後は「待機状態」として接続を待ち受ける状態になり、アプリケーションから実際にアクセスされたタイミングで、ターゲットデバイスに対する実際の接続(P2P接続またはProxy接続)を開始します。
接続が「待機状態」の場合、右ペインで確認できる各接続の詳細の「Connection」が「Idle」として示されます。また、ボタンのラベルは「REMOVE FROM NETWORK」になります。なお、実際にターゲットデバイスへの接続を開始したあと、無通信状態が15分(規定値)継続すると、ターゲットデバイスに対する実際の接続は終了し、再び「待機状態」に戻ります。
2. サービスへの接続
開始した remote.it の接続を使って、目的のデバイスのサービスへ接続する方法を説明します。
本ガイドでは Windows のリモートデスクトップを例としますが、宛先のアドレスとポート番号の指定方法はそれぞれのアプリケーションの方法に従ってください。
1) 接続中のサービスのアドレスとポート番号を控えます。
※アドレスの下の「COPY」の下にあるアイコンをクリックすると、アドレスやポート番号をクリップボードにコピーすることができます。(Webやリモートデスクトップ、SSHなどいくつかのアプリケーションについては、右側の「LAUNCH」アイコンをクリックすると、対応アプリを起動してアドレスを自動で引き渡します。)
2) サービスへ接続するためのアプリケーション(この例ではリモートデスクトップ)を起動し、
接続先のアドレスに先ほど控えた宛先を入力します。
3) 接続できれば完了です。
※ 初回の接続時のみ、Windows Defender ファイアウォールが通信を許可するかどうか確認を求められる場合があります。この場合は [アクセスを許可する] をクリックします。
※ バージョン 2.7.0 以降から、イニシエーター接続時に何らかの理由でP2P接続ができなかった場合に、自動でProxy接続にフェールオーバーする機能が実装されました。
接続後にサービス名をクリックし、詳細画面の Connection で P2P と Proxy のどちらで接続されているか確認することができます。なお、待機状態ではなく、ターゲットデバイスと実際にP2PまたはProxy接続中は、ボタンのラベルが「STOP CONNECTION」になります。
3. 接続の切断
1)「Network」メニューをクリックし、切断したいサービスをクリックして詳細表示の中の [STOP CONNECTION] ボタンをクリックします。
2) 接続が切断され、再び待機状態(Idle)に戻ると、ボタンが [REMOVE FROM NETWORK] に変わります。(この状態で再びアプリケーションからアクセスがあると、再びP2PまたはProxy接続を開始します。)
接続待機状態も終了する場合は [REMOVE FROM NETWORK] ボタンをクリックします。
2) 接続待機の状態も終了すると、接続は中央のリストで「RECENT」に移動し、ボタンが [ADD TO NETWORK] に戻ります。
※「RECENT」のリストに残っている接続は、割り当てられたポート番号やその他詳細設定を維持した状態です。再び [ADD TO NETWORK] をクリックすることで、同じ接続設定で待機状態を再開することができます。
※「Network」メニューにあるサービスは、タスクトレイのメニューを使って接続・切断を行うことも可能です。
4) 「Network」のリストからも消す場合、接続ボタンの右側にあるリセットアイコンをクリックします。「Network」リストから消したサービスに接続する場合は、再度「Devices」のリストからサービスを選択して接続を行ってください。
4. その他の接続設定
1)「Devices」からサービスを選択して接続する際に、「CONFIGURATION」と「OPTIONS」の配下の設定を事前に編集できます。
※既に開始した接続の場合は、一度停止・待機状態を終了することで編集が可能です。
※ 主要な項目について以下に説明します。
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CONFIGURATION
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CONNECTION NAME
接続名を指定します。接続先アドレスは “接続名.at.remote.it” で作成されます。接続名のデフォルトは [デバイス名]-[サービス名] です。 - LOCAL PORT
接続を待ち受けるポートを指定します。指定しない場合、デフォルトで 33000 から順に採番されます。 - LAUNCH TYPE
生成される接続文字列をURL形式かCommand形式かを選択します。 - Auto Launch
接続開始後、定義された起動URLを自動で実行するかどうかを選択します。(HTTP、HTTPSタイプのサービスのみデフォルトで有効です。) - COMMAND / URL
アプリケーションを起動し接続情報を引き渡すためのコマンドやURLを編集できます。
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OPTIONS
- IDLE TIMEOUT
アプリケーションからの通信が無通信になった場合に、接続を切断して待機状態に戻るまでの時間を指定します。0 を指定すると無効になります。デフォルトは15分です。 - ROUTING
接続方法を次の3種類から指定できます。ただし、デバイスオーナーがサービスの登録時にデフォルト以外に指定した場合は変更できません。
・Peer to peer with proxy failover:まずP2P接続を試み、失敗したらProxy接続する
・Peer to peer only:P2P接続を試み、失敗した場合は接続しない
・Proxy only:最初からProxy接続だけを試みる - Local Network Sharing
ローカルホスト(127.0.0.1)ではなくローカルIPで待ち受けることで、同一LAN上の別のデバイスからもアクセス可能な接続を作成します。 - Proxy connection
デバイスを共有していないユーザーや、remote.it を利用していないユーザーからもアクセス可能な接続先アドレスとしてProxy接続を開始します。
このオプションを有効にした場合、セキュリティのため接続元制限を以下の2種類から選択できます。
・IP Latching:アドレス発行後、最初にアクセスしたIPアドレスだけに制限する
・none:アクセス制限しない(誰でもアクセス可能なため扱いにご注意ください) - Connection Logging
トラブルシューティングなどのために必要な接続ログを有効にします。
- IDLE TIMEOUT